社長の思いは21回目になりました。
山形の夏は7月までは涼しく過ごし易いと思っていましたが、梅雨が終わると最高気温が36度を超えて、どの現場でもメンテナンス業務にとっては大変な夏になりました。9月後半からは秋めいてきて、9月15日に毎年恒例日本一の芋煮会(3万5千食)を皮切りに山形の芋煮会のシーズンが始まりました。当分の間県内の各地の河原では芋煮会が盛んに行われるでしょう。山形の芋煮会のシーズンは果物(葡萄・桃・スモモ・梨・柿・りんご等)も豊富になっています。
第44期の定時株主総会を山形本社で行ない事業報告をいたしました。事業は順調に伸びた事、当期の経常利益と純利益は過去最高を更新した事、今期も4期連続(1回目は第41期)で配当することが出来る事を述べました。残念なのは計画予算の売上高20億円を達成が出来なかったので、第45期の売上高は再度20億円を超える様にトライします。
トーホーの沿革
社長の18回目の沿革は平成23年~平成25年4月までを東日本大震災後に各電力会社の節電を行うためトーホーは省電力事業を再トライが出来る様になりましたと述べましたが、今回は東日本震災後の地下水活用部を述べたいと思います。
平成24年4月決算で余剰金の赤字を解消する予定でしたが、平成23年3月11日に東日本大震災が発生してトーホーの通常通りの営業が出来ず、剰余金累計は赤字(3月・4月の営業利益は赤字を増やしました。)になりました。この地震では当社の東北・関東の地下水活用システム装置(67件)は全て安全に稼動しておりました。私は東日本大震災の時は東京に居て身動きが出来ませんでした。私は地下水活用事業部の全ての装置の現場を知っている事が必要と感じていました。3月末に山形本社へ戻り、まず宮城県の災害の現場(潰れた民家と海岸の周り(各地の自衛官・警察員の方々)と仙台空港(駐車場の車と小型飛行機の残骸等))を見て驚きました。装置は全て稼動していると東北支店から聞きましたが、その後メンテナンス員と共に東日本大震災に関係する福島・宮城・岩手の装置を視察しました。装置と井戸は地震の後にも無事に稼動出来ましたが、地震の災害は受水槽・水道管の破損等と、配管・装置・店舗のずれが出て店舗の回復まで時間がかかりました。(大震災の厳しい状況でもメンテナンス員が業務を行ってくれたので、その後地下水活用装置の導入が増えてきました。) 東日本大震災の岩手・宮城・福島は大変な状況でしたが、トーホー(山形)の平成25年4月決算は若干の剰余金累計の赤字になりました。今回の大震災に関係する装置の現場視察を行い、メンテナンス業務の改善と効率を上げるためのシステム等を作る事が更に必要と感じました。東日本大震災の地下水活用事業受注残と有力な案件も増えて来たので平成26年4月決算(第39期)が黒字に成ると分り、全国の装置の視察をするため各支店のメンテナンス担当と現場の装置と図面を対比と各事務所からの移動時間とかと打合わせする事を平成25年4月から準備を始めました。視察をスタートしたのはまだ涼しい6月の札幌営業所からでしたが、最終は本当に暑い8月の大阪支店でした。(視察した店舗は一日4件位で123件を視察しましたが、スタートを大阪から札幌にした方が良かったと思いました。)当時メンテナンス業務(特に遠隔システム)のIT(情報技術)を統一するためにスマートフォンかタブレットかと悩んでいましたが、メンテナンス員の意見を纏めて設計・変更はパソコンで行い、現場はスマートフォンがベストと思い翌年からスマートフォンの導入を始めました。視察の移動中の車ではメンテナンス員からお世話に成り、車の中で彼らの考え方(家庭の事も)、会社の遣り方の指導が違いを知って統一のメンテナンスマニュアルが必要と思いました。視察(6月~8月)で遠隔監視システムの改善とメンテナンスシステムのITの統一を進める原点になり、メンテナンス業務の効率を上げて現在の黒字体制が出来ました。更に現在のシステム課がITを進めています。私は今後も現場を見る事は大切な事と思い、その後の現場の視察は技術統括部長(執行役員)に引継ぎをお願いしています。
今回のトーホーの沿革(平成23年3月~平成25年8月)は地下水活用事業の事でした。
次の社長の想いは来年の1月にさせて貰います。
会社の状況(10月台湾社員旅行の事も)を述べたいと思います。
2019.9.27 横澤 裕一