社長の想い

社長の想い(1回目)

社長の想い(1回目)

会社の業績が良く成って来ており、今後も更に良くなって行くと思い、会社案内・ホームページを作り直しています。気持ちにも余裕が出来ており、今までの自分の想い(何回か失敗をして、再度立ち上がっております。)と今後の会社・社員を更に伸ばす事や周りの状況を含めて定期的に「社長の想い」をホームページに載せたいと思っております。
私は山形市に生まれ育ちました。東京の大学の工学部電気科を卒業し、地元の東北精機に入社して8年間は技術部電気設計課におりました。昭和54年に五十嵐会長から確り働けば社長に成れる会社(トーホー)に入ったら如何かと誘って頂いて入社しました。当時のトーホーは東北砕石の仕事を行っておりましたが、会長から砕石業に対する他社の省電力の仕組みを貰い、トーホーの今迄の仕事と違う省電力システムを開始しました。砕石業のお客様に喜んで貰い会社も儲かりましたが、数年で東北の大型の砕石工場は無く成ってきました。砕石業と違った地元のスーパー(店舗数も多いので)でも省電力が出来るのかトライしました。今までの遣り方を流通業に対するシステム(店舗を調査し、実験導入して結果が出れば導入する。)に変えてみました。その時、スーパーの担当の要望を聞いて、達成が出来れば導入して貰う事を知りました。今後の営業の心得を頭に入れました。
地元のスーパーの商談が出来たので、今度は東京に行きたいと思い、秋葉原のワンルームの事務所からスタートして、お客と社員を増やしていきました。今はLEDの時代ですが、当時の大手の電子安定器は銅鉄安定器の蛍光灯の照度と比べて明るくし過ぎていました。ホームセンターの責任者様から電子安定器では店舗で明る過ぎると言われ、更に照度を絞れば更に削減出来ると言われました。責任者様と一緒に調査して店舗の照度1,200lxに決めました。トーホーのルミコンのブランドが出来て、数年後には大手のメーカーでもこの様な省電力型電子安定器が競合しました。その後冷ケースの蛍光灯には電子安定器が使われていませんでした。調査すると冷ケースの掃除で水を掛けるので、電子安定器(漏電で危険)が無理とメーカーが判断しておりました。電子安定器自体にも防水しますが、装置場所を天井に付ければ水の問題は無いと判断してトーホーブランドで行いました。その時ダイエー様に全店で冷ケースの電子安定器を導入して貰いました。お客様に必要な情報を提供し、今までの大手メーカーと違うトーホーの省電力システムが順調に伸びて、平成11年に上場を日経新聞に発表しました。トーホーが伸びている時、日本の電気料金は欧米より1.4倍位高かったのでした。政府は原子力発電を進めており、電気料金が40%程度の値下げになりました。トーホーは上場を目指し、全国に営業所を展開して社員も80名まで増やしていましたが、急激な電気料金では上場だけでなく会社の業績も駄目にしました。調子が良い時、自分の会社だけでなく日本の制度・考え方等を調べておかないと拙いと知りました。
省電力システムの代わりの新しい事業は急に育ちませんでした。上場を諦め、会社のリストラを行い、会社の遣り直しが始まりました。トーホーはお客様の要望にトライする事と、調査して結果をお客様に評価して貰い受注する考え方は変わりません。今回の想いは省電力システムで地元から全国へ商圏を拡大した事と会社の縮小まで書きました。
次の4月に今のメインの地下水活用システムを書きたいと思います。
                                                      2014.1.6 横澤 裕一

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